たいほー

辻本女史のときもそうだったけど、あれだけテレビに出ていた人がスキャンダルにより逮捕、失脚するというのは、人生とは何があるか分からない面白みを感じさせてくれるとともに、惜しい人を失ったなという悲しみも同時に押し寄せてくるものだ。代表的な右翼議員として我々に浸透し、竹島上陸、北に対する強烈な態度、発言、そして核武装論など、過激ではあったけどそれ故に人の目を惹いた。メディアもそれを見逃さなかった。お茶の間を十分沸かせてくれたことは違いないことであろう。
しかし、これからは氏が何を言っても誰も聞く耳を持ってくれない。そもそもどれだけの人がまともに取り合っていたのかも怪しく思えるのだが、それでも発言権を持つに充分通用していた代議士の肩書きも、そればかりか社会的な信用も失ってしまった。表に出てくることはもうないだろう。
個人的には、内容はどうあれ愚直に真正面からものをはっきり言える人物として好きなほうだったのだが、発覚した事実を知るに、俺の氏のイメージとそれとでは真逆のことであったからか少しショックではあった。が、所詮は見せ物としての面白い人が一人消えたということでしかない。
こうして、また思うのだ、「ああ、歴史は繰り返されるのだな」と。次はだーれ?