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こちらを→http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/tv/news/20050622spn00m200001000c.html

私はこの番組を一回も見たことがなくこれからも見る気はまったくないんですけど、ちょっと打ち切りは早すぎじゃない?深夜番組じゃないんだからさ。

個人的に久米さんのよかった点をNステ時代の印象で語ると、テレビという意図的に作られた世界の中、しかも一応ニュース番組というところで、久米宏という人となりがそれなりにじみ出てたことだと思う。それすらも演出の可能性は十分あるわけだけど、欺けただけでよしかな。

ニュースのコメントといえば専門家だったり局の方針が練りこまれた固くて杓子定規なものが多い中、何を専門に持つわけでもない人が世の中の出来事に対して思ったことをぱっと自然に、軽快に言い放つさまが、そのしぐさが、視聴者に親近感を与えていたのではないか。

どんな人でも人間の率直な反応を見るのは面白いはずだ。とくダネの小倉さんは知識をひけらかすことは多いけどあくまで自分の解釈をストレートに述べている点では同じといえるし、また報ステで頑張っている古館さんに物足りなさを感じる点もここだと感じている。

ただこれは、はじめにニュース番組の固定化されたイメージがあるから破壊力があったわけで、久米さんのコメントの中身は即興だけにどこか薄い。キャラクターは濃いはずだけど、言ってることが印象に残らない。自分の中で、久米さんが番組に出ているからといって見る気があまりしない理由はここにあるのかもしれない。Nステ時代はまずニュースに対する需要があってそれを隠れみのに出来たし、悪く言うとその薄さが受けてきただけに、自分がメインとなってコメントにもそれなりの濃さを求められるようになると辛いのではないかと思う。

今回は駄目だったみたいだけど、適材適所で頑張ってください。