伝わることはせいぜいひとつくらい

劇場版Zガンダム第一作目のDVDを見たいがために、近所のレンタルビデオ屋に連日在庫確認の電話をし、また時間があれば一縷の望みをかけてビデオ屋に行ってはいるんですが、一向にありつけません。前触れすら感じられません。10本くらい入荷してるそうなんですが、俺はいつになったら・・・

もちろん第2作目はすでに封切されていて、これを見るための上に記したような悪あがきを続けているのですが、その肝心の2作目はひどい評価を受けているようです。俺が見たので頭に残っているレビューとしては、TV版を見ていることが前提で話が進むので初めて見る人はさっぱりの内容で、映画ならばちゃんとそこで完結させるべきだ、とありました。正論ですな。とりあえず3部作の中盤なので、今は意味が分からなくとも全体的に見て結末への複線だったということは充分あることで、何とも難しいところではあるのですが、ただ、つまらなければ2作目で見るのをやめてしまうこともあり、次回作への興味を掻き立てられるようでなくてはいけません。ここのバランスが問題ですな。

また、どのくらいの内容を詰め込むかも問題です。90分という短い時間で人間が理解できる事柄なんて高が知れています。TVアニメなら1週間に30分という、一話を理解するに充分な時間が与えられています。その分、ある程度の詰め込みも大丈夫ということです。CSでもDVDでも根本的には同じです。このようにいろいろなメディアが発達している現在で、1本90分として3回に分けて映画として発信するからにはそれなりに内容は絞り込まないと、仮に作り手側が上手かろうが見ている側が苦しくなるのです。

カミーユの変化を現すことにおいて何を削るのか。何が本質的なきっかけであったのかをしっかり見据えて取り掛からないと、何を見せたいのか分からないまま時間は過ぎていくだけでしょう。
確かに、フォウとの絡みはこの点において必要なところなんですが、2作目だけだと、単に悲しいねで終わるのかな、うん。いやーでも、本当に必要なのかと問い詰められると確信持てないなあ。でも、フォウとカミーユの悲しさがちゃんと伝わっていれば、伝えられていれば、今後の繋がりとかは関係なく映画として評価されていいはずなんですが、まあ、そういうことなんだろうな、酷評受けてる理由は。

とりあえずまだ一作目も見てないのでこんなに物を言うのもなんですが、ここまで叩かれていると逆に楽しみです。