我が存在する意味を問う

とりあえず俺が最近テレビで見た重病と言える人たちは、フジテレビで放送された小児ガンの子、同じくフジの一リットルの涙の娘、そして今さっき日テレのドキュメント'06で放送したALSの人、この3人なんだが、後ろ二人に共通するのが、自らの力の生かし方を自ずと見つけられたということだ。一リットルの娘は感じたままを詩や日記として表すことで、ドキュメント06の人は体験を介護ヘルパーの経営に生かすという形で、自分にしか出来ない、自分のなすべきことを全うしている。
この両者は体がほとんど動かせないという点でも共通しているのだが、その分何か使命感めいたものに突き動かされているところもあるのだろうと俺は思っている。そうでなければ、言葉が悪いけど一人では何も出来ないこの2人に多くの人が動くわけもないだろう。
人と違うということ自体が自己の中でも社会的にも差別の対象になりえてしまい、社会的に生活を営むことが困難になってしまうなかで、これを逆手にとって、というと何だか卑しい表現に感じられてしまうのだけれども、だからこそ自分の生きる意味を真剣に考えることが出来たし、それ故に自分にしか出来ないことに生き甲斐を見出せるのではないのか。そういう意味で、この人たちはまさしくオンリーワンだ。
対して悲しいのが小児ガンの少年だ。これは前に一度見てから忘れかけてたころに深夜で再放送をやっていたらしく、俺はたまたま最後の方を見ることが出来たのだが、彼は「家族のみんなに悪いから僕は死にたい」と、泣いて家族に請うていた。見てるこっちはもちろん辛いが、それ以上家族は辛いと思う。しかし、そういう悲しさの一方で、前述したように現状の自分に対する使命を少しでも感じることが出来たなら、と思うのである。12歳の人間にそれを求めるのは少々無理な話ではあるが。
こういう自分なりに精一杯生きてる人たちがいる中で、今回のライブドアショックで動いた投資家達というのは、実に虚しいものに思えてしまう。自分の夢を投資という形で託すならまだしも、金稼ぎの手段としては、証券会社に支持を与える以外は結局何もしていない。もちろん、このように切り捨ててしまうのは非常に雑であるというのは分かっているのだが、今回の疑惑で東証の信用まで失墜させる勢いのライブドア株というのは、一株数百円から売買できる銘柄だけにお小遣い稼ぎにはうってつけな銘柄で、それだけに社会や市場の動きに敏感な反応を示す。それは発行株式約10億のうち2億に売り注文が出されたと言うことで、分かりやすいところではこのところの東証の一連の動きからも見事に示された。
そんな彼らの動きを見て思うのだ。
お前ら、株以外にもっとやることあるだろうと。

さて、俺もレポートをさっさとやらねば。こんな駄文を書いてる場合ではないのだよw