Aグルpart1

Aグルはカプエスの中での唯一無二の要素としてオリジナルコンボ、略してオリコンが出来るわけだが、その名が表すとおり、本来は個人個人のオリジナルの構成であるべきだと今も思う。自分が考えたコンボが実戦で活用できるなら、それはやりがいがあることで喜ばしいことに違いない。ただ、対戦は勝ち負けが前提にある以上、いかに効率よくダメージが奪えるかに重点が置かれるから、結局どのAグル使いも一様にその段階で一番減るとされるコンボを使用するのは残念ながら仕方のないことだとも思う。

今日、なかなか面白いオリコンを見た。キャラはイーグルだ。イーグルの地上オリコンといえば、大K連打からオックスフォードレッド(棒で突きまくる必殺技ね)につないで最後にスパコンで締めるというものがよく知られてると思うけど、今日見たオリコンスパコンで締める代わりに、時間ギリギリにオックスフォードレッドから前転で相手の裏に回るとそこから弱P始動のコンボがつながるというものであった。レシピだけ書くと淡々とした感じだけど、イーグルのような変化の付け難いキャラでしかも最後は当然の如くオリコンで締めるんだろと思い込んでいたばっかりに、その衝撃は大きいものだった。「すげえ」と声に出して素直に感心した次第だ。

実際にAグルを相手にするこちら側としては「オリコンうぜえ」の一言に尽きるわけで、最近よく見るバイスの地上運びのオリコン(遠距離大P→アウトレイジ)とか、アテナの連環腿を使った対空オリコンとか、響の”間をおくこと肝要也”を使ったオリコン途中の崩しとか、食らっててホント嫌になるんだけど、しかしながら想定されるダメージチャンスに対してしっかりとオリコンを用意してくるクリエイティヴな姿勢と意欲には、やはり敬意を表さねばなるまい。もちろんそれは、後からわんさか出てくる真似っ子たちにではなくオリコンを発掘してくる先駆者たちにだ。

ところで、AグルということでAアレに少し触れたい。ちょっと前までは「ブラベガ桜」だったけど、今は「バルブラベガ」なのかな。バルログとかいってこのゲームの中で最上級にうざいキャラには間違いないんだけど、これだって最初に発掘してきた人たちが当然いるわけで、この人らにはよくぞ見つけ出してきましたねって褒めてあげていいくらいなんだけど、問題は強いと分かるといなや使い始める量産型のアフォども。単に強キャラ使うだけなら普通のことだけど、かなりの劣化であってもすべてをコピーしようとしてるのを見るとこいつらと対戦する価値はないなあと素で感じてしまう。キャラをウンコ座りさせて、前キャンするためにバチバチうるさくボタン叩いて、おまいら何したいの?おうち帰ってトレモでもやってろよ。

こんなことを考えてしまうのは、鬼の立ち回りで勝つ人が今もいるからだ。某所でカプエスをやっていたらしばらく姿を見かけなかったとある人に乱入されたわけだが、前キャン使ってないのに非常に力強い立ち回りでゴリゴリと押されてばっかり。こちらが手を出す出さないの判断が早いのかな、サガットのデヨであれだけ押されたのは最近ないことだった。それに対空精度がものすごい高かったのも見逃せない点だ。しばらく第一線から遠ざかって弱くなってるんじゃね?とやる前は思ったけどとんでもない。ZERO3をZizmで勝ち抜いてきた人はやっぱりすごかった。

勝てる人に総じて言える事が、基本的な行動の精度が高いことだ。相手の飛びはしっかり落とす、前転を止める、ステップを止める、例えばこの3つだけでもしっかりと行われると困る人は多いだろう。いわゆる”教育係”と呼ばれてる人たちはまさにこんな人たちである。基本をしっかりとこなす事は、どの分野でもいえる事だけど難しいことであり、だからこそこういう人たちは尊敬されるのだと思う。

だんだんと価値観の押し付けになってきたからこの辺で止めておくけど、オリジナリティを追及する人、基本がしっかりしてる人、そしてこの2点を理解出来ない真似しか出来ない人。人間とは人が変わればこうも違うものか、面白いもんだね。

そして次回へ。