EZTV

簡単に書くことにする。番組とは関係のない話になると思うが。
日曜の夜のことになるがフジテレビのEZTVにて、インターネットからオタク関連のoff会の参加者を募るという場面で、また出所が分かるようにあるサイトがTV画面に出た。また、と書くといつもしているような誤解を与えてしまうが、今回の件を見てもTVでのサイト晒しは一向に改善の兆しが無いのがわかってしまう。あとからどれだけの迷惑をかけるのか、理解してほしい。
TVに出るだけで好奇心が掻き立てられるのは現代人の性といっていいだろう。TVで晒されたところには遅かれ早かれ人が殺到する。その対象が店だったりすると許可云々の話はついているようだが、人が訪れる点では同じくその範囲に収まっているインターネットに関しては、基準が甘い。
ネットの便利であり怖いところは、いくつかのキーワードで簡単に検索がかけられ目的の情報が容易に手に入ることだ。キーワードの数は本質的に問題ではなく対象が絞り込みやすくなるだけで、根気があればいつか見つかってしまう。決定的なキーワードをひとつでも晒してしまうことは、そのサイトを晒していることと同値なのだ。
ほとんどのサイトが少数の同じ趣味の人を対象に運営しているのに、そこに大量の人が流入した場合、普通の運営と言うのは不可能となる。仮にそのサイトが一般的に見てオタクっぽく映ったり、また思想的に特異なものがあれば荒らしは加速度的に増加し、大抵はサーバーダウン、ひどいと閉鎖に追い込まれる。この責任は誰が取るのだろう。
今回晒されたのはいわゆるSNSと呼ばれるもので、会員制で単なる検索では見れないのだが、ユーザーは100万人を超えているため放送は誰かの目には入るだろうし、ほとんどそのまんまのページがTVに映されていたというのはお粗末にもほどがある。そこから割り出された出演した人のページを見てまわったが、特集自体がやらせというか宣伝に使われたようにも思われる。真相は知る由も無いが、どちらにせよSNSの価値を貶めたと見る人は多いようだ。
インターネットはここ数年で急速にユーザーが増え、さまざまな進歩を遂げてきたが、既存のマスメディアの対応たるや、まったくそれについていけてないのがはっきりしたいい例である。今後は是非とも慎重に扱っていただきたい。